まとめると…と言いたいところだけど大きな違いはなんだろう?
Appleシリコン搭載MacとしてMacBook Airと MacBook Proが発表された。どちらの機種もAppleシリコンを搭載しており、実は明確な違いがAppleが公表しているスペックからはわからない…
というのもこれまではMacBookの価格差といえばまずはCPUの性能だった。インテルCPUであればコア数の違いや、世代の違いで大きく性能が変わるからだ。まあ細かいことはいいのだ。とにかく基本的にはCPUの差が価格差に現れていた。だからいいものを使いたければ高いものを買うという選択になっていたのだが…
今回は驚くべき事にAirの上位機種とPro 13インチのCPUが全く同じAppleシリコンなのだ。それでいて価格は据え置き。どういう事?と言わざるを得ない。
とりあえず比較はしてみよう。見える範囲での比較でわかることは、あるちょっとした違いだ。
AirとProの違い
一応表にしてみた。特段変わった点といえば…
比較 | MacBook Air 256GB | MacBook Air 512GB | MacBook Pro 256GB | MacBook Pro 512GB |
---|---|---|---|---|
価格(税別) | 104,800円 | 129,800円 | 134,800円 | 154,800円 |
CPU | M1チップ 8コア CPU 7コア GPU 16コア Neural Engine | M1チップ 8コア CPU 8コア GPU 16コア Neural Engine | M1チップ 8コア CPU 8コア GPU 16コア Neural Engine | M1チップ 8コア CPU 8コア GPU 16コア Neural Engine |
メモリ | 最大16GB(+20000円) | 最大16GB(+20000円) | 最大16GB(+20000円) | 最大16GB(+20000円) |
Touch ID | あり | あり | あり | あり |
Touch Bar | なし | なし | あり | あり |
排熱 | ファンなし | ファンなし | アクティブクーリング | アクティブクーリング |
Wi-Fi | Wi-Fi 6対応 | Wi-Fi 6対応 | Wi-Fi 6対応 | Wi-Fi 6対応 |
バッテリー | 最大18時間 | 最大18時間 | 最大20時間 | 最大20時間 |
ポート数 | 2 | 2 | 2 | 2 |
スピーカー | ステレオ | ステレオ | ハイダイナミック ステレオ | ハイダイナミック ステレオ |
輝度 | 400ニト | 400ニト | 500ニト | 500ニト |
これだけみるとファンの有無とバッテリー駆動時間だけ?
もちろんTouch Barの有無はあるがそれで
- MacBook Air 8コア8コア 512GB SSD = 129800円
- MacBook Pro 8コア8コア 512GB SSD = 154800円
CPU、SSD容量を同じにすると25000円の差になる。この差はなんだろう…
- バッテリー駆動時間
- ファンの有無
- Touch Barの有無
- デザイン
- スピーカー性能
- 輝度
に25000円を出せるかどうかなのか?これはさすがにAirをオススメせざるを得ない。
Airでも18時間という素晴らしいバッテリー駆動時間になるし、Touch Barは多くの人にとっていらない。
ファンも重い作業をしないなら無くてもいいのだろう。Appleが無くしたということはそれだけAppleシリコンが省電力であるという証拠。
スピーカーは、まあ好みだと思う。僕はProの13インチ下位モデルを使っているが、イヤホンで聴いたりする人はさほど気にならないと思う。MacBookだけで全てを完結させる!(音楽鑑賞、動画視聴、その他諸々)という人はProに投資してもいいかも。
輝度は明るさのこと。明るさは正直あまり気になるスペックではない。高ければ確かに明るいが、明るさが関係してくるのは外で使用したりする時であり、400ニトあれば全く不満はないだろう。それぐらい素晴らしいディスプレイだ。
なんでここまでAirを押すのかと言うと、「だって25000円あればAirPods Pro がもう少しで買える」から。これから新しくMacを買うならProではなくAirとAirPods Proを買って欲しい。絶対に音楽体験が変わる。
でもまあ確かにデザインは好みが分かれる気がする。デザイン料としてProを買うのももちろんあり。僕はProのデザインが好きだ。
とはいうものの、ベンチマークなどの目に見える形でのスペックが出てきていないので25000円の差が大きいのかどうか判断に困るところ。この辺りは情報が入り次第追記したいと思う。
現状でProを買う理由が見当たらない。ファンの有無で性能が変わるならまあ納得だけど、Airのパワーは多分すごい。基本的な作業はAirでも全く問題なくできるだろう。
ただ、Airに関してはAppleシリコンだけのラインナップになっている。何かしらのアプリを使いたい人は覚悟しないといけないかも。
今回のProは下位モデルのアップデート
ちなみに、今回のAppleシリコンのProは従来でいう下位モデルのアップデートだ。
最大積めるメモリが16GBということでイベント翌朝にちょっとした話題になった。少ないという声が挙がっていたのだ。
Twitterでも16GBがトレンド入りするぐらい批判があったのだが、32GB以上を積みたい人は今後の13インチ上位機種や16インチを待った方がいいだろう。
4ポートの13インチはおそらくすぐにアップデートされるだろう。アプリの状況などもみて、Appleはいい頃合いで出してくるはず。16インチもイベントでの発表が噂されていたぐらいだから、近々サイレントアップデートがあるのではないかと踏んでいる。
ちょっとした注意
これからAppleシリコンMacを買う人や、買い換えたいなと思っている人はまずこの記事を見て欲しい。
今回のAppleシリコンMacはAppleシリコン初搭載だ。僕たちが普段使っているアプリケーションが正常に動作する保証はない。CPUが変わっているのだから当然のことだ。実行する頭脳が変わればそれに合わせてアプリ側も変えなければいけないから。
なので何度もいうようだが仕事用などでアプリケーションが急に使えなくなったら困る場合は購入を一旦控えた方が無難。Macを変えただけで仕事に支障が出たらハイスペックなMacを使っても意味がない。本末転倒だ。
とまあこれだけ言っているが、蓋を開けてみると案外大丈夫かもしれない。こればっかりは実際に使ってみないとわからないのでなんとも言えない。安全なのは「使えるのを確認して買う」、これに尽きる。
あなたがレビュワーか、新しい物好きでない限り、今すぐ買うのは待とう。
(追記)ベンチマークスコアなどが徐々に明らかに
2020/11/12現在、Geekbenchというベンチマークのスコアがリークした。CPU性能を測る一つの指標のことだ。それによると
- AirのCPU性能で見ればMacBook Pro 16-inchの最高機種に搭載できるインテルCPUよりも高性能
- CPU性能だけならMac Proのエントリーモデルに搭載しているインテルCPUよりも高性能
- AirのM1チップ周波数は3.2GHz
- iPhone,iPadに搭載されているCPUよりも高性能
と言うことらしい。紛らわしいが、とにかくCPU性能だけで見るとこれまで出たMacBookシリーズで敵うものはいないと言うことだ。びっくりである。
ただし、これがつまり「新型Airの方がMacBook 16インチよりも高性能」と言うわけではないので注意だ。あくまでCPUの性能であって、PC全体の性能というわけではない。
また、やはり「性能」という面でProとAirを比較するなら、排熱処理の有無で大きく変わってきそうな気がしている。省電力とはいえども必ず発熱はあるので、「持続的に」性能を発揮するならファンがあった方がいいのは確か。
なので動画編集など重い作業をたくさんやるならProモデルを検討すべきなのかもしれない。Airでは発熱で動作が重くなる可能性が高い。
しかし先述しているように、今後ほぼ確実に上位モデルのAppleシリコン化がされるだろう。そこでどれだけの性能差が出てくるのか、これが気になるところだ。なので動画編集などを今現在していてもっとハイパワーのMacを求めているなら、まだ様子を見た方が幸せになれそう。
ひとまず今現行ででているMacBook Pro 13インチ上位とMacBook Pro 16インチと、AppleシリコンAir,Proとの性能差がどれだけなのかが一番気になる。もしかなり逼迫しているのなら、動画編集入門機として最高のコスパのMacBookとなり得る。僕も動画編集を視野に入れているのでひじょーーーーーーに気になる笑。同士の方、一緒に情報を探っていこうではないか。
まとめ〜AirとProの違いはまだ未知数…〜
正直なところ、今の段階では情報が少なく、正確にこういう人はこっちを買うべき、という判断ができない状況。
Airはおそらく万人にとって無難な機種であることは確か。Pro並みのパフォーマンスを発揮しつつ、価格が抑えられる。
ただProに関しては未知数なところが多い。大きく性能差が見えればProも選択肢に入ってくるかも。
とりあえず様子見して、いろんな情報が出てきたらまた考え直すのがよさそう。スペックをいくらみてもどちらがいいかわからないので笑。
では、快適なAppleライフを!!
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